いろは歌 解説 (無常偈2)
漢字訳の無常偈を見てみましょう。

  諸行無常
  是生滅法
  生滅滅已
  寂滅為楽

諸行無常
諸行は無常なり、と読みます。
森羅万象すべてのものはとどまることなく、変化するのである、ということです。

是生滅法
これ消滅の法なり、と読みます。
無常であること、すなわち変化するということは、生まれ、滅することである、ということです。

生滅滅已
生滅を滅しおわらば、と読みます。
已というのは、既にとか、終わっているとかの意味です。従って、既に生滅を滅しているならば、とか生滅を滅したならば、ということです。

寂滅為楽
寂滅して楽となる、と読みます。
真実の世界にいたり、心安らかに安楽することができる、ということです。

このように無常偈は、全てのものが変化するものであることを知れば、安楽の境地に至ることが出来ると述べています。
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