幸福への道 |
幸せ感 私が大学の頃、幸せと言うことについて考えてみたことがあります。 そこで得た結論というのは、 幸せはあきらめる所にある というものでした。満たされない欲望が存在する状態では幸せ感は得られないということです。 人には色々の欲望がありますが、例えば給料を50万円欲しいと思っても、30万円しかもらえなかったときどう考えるかです。 例えば、どうして30万円しかくれないんだ、会社はまったくどうかしているよ、転職先をさがさなきゃ! と、不満を持っているならば幸せ感は得られません。 反対に、50万円ならなお良いに間違いはないが、友達でも20万円の人も居るし、会社が倒産して職を失った人も居る。また、自分の実力を覚めた目で見たとすれば、決して会社の中でトップとはいえない。そうしてみると、この現実として30万円もらえているのはありがたいことだ。 ああ嬉しいな。 と思えれば幸せ感が得られるのです。 しかし同時に、更に実力を上げて、もっともらえるように努力しようと決意することも必要なのです。 幸せ感を持ちながら、努力もおこたらない。 そういう意味で、幸せはあきらめる所にある、と言ったのです。 帰郷したとき、おじさんにその話をした所、「幸せ感というのはそんなものではない。ぐぐっと胸に来るその感覚そのもののことであり、理屈などない」と言われてしまいました。 私も当時まだ若かったせいでしょうか、そんなものかなあ、と、それ以上考えることはしませんでしたが、今になってそのことを思い出し、ああやはりあの考え方は基本的には間違っていなかったのだなと思い返しています。 |