チベット仏教
教義
 
菩提心と知恵を柱とする大乗仏教の精神を中心としています。
菩提心というのは、他者の利益を図ることであり、それを為すために自らの悟りを得ようと決意しなくてはなりません。
知恵というのは、森羅万象この世のすべては空であることを知って、執着から脱却することです。

また、仏教の歴史は長く、膨大な経典がありますので、それらの経典の教えを整理して仏教全体の教えを順を追って説いた「道次第」の教えや、菩薩としての生き方を説く「心の修行」が教えの中心になります。

仏教の基本は空の考え方にあり、これはすべてのものの存在とその認識の根幹を成しています。
仏陀はそのことに気づき、教えを広めました。
その教えを元に、論理的に纏め上げたのが龍樹の中観です。
チベット仏教では、この龍樹の中観を中心として、存在・認識に対する論理的思考能力と智恵の獲得を重要視しています。

密教修道論としては、死の過程を悟りに至るチャンスと捉えた修行法や、本尊と自分を一体のものとする本尊ヨガもあります。
また、歓喜仏を見て、セックスを修行に取り入れていると誤解される場合も有りますが、すでに中世にはゲルク派を中心とした宗教改革が行われ、禁じられました。
しかしその性的な要素については、実際的な行としては禁止されましたが、考え方としての哲学は認められ、教や造形としては残されています。
ホーム(TOP)    次ページ