いろは の いろは |
「いろは」を辞書で見てみますと、色々のことが載っています。 「いろは」 仮名48文字の総称。 物事の初歩。 順序を表す符合。 「いろは歌」 「色は匂えど・・」とした「諸行無常・・」の和訳。 仮名にすると音の異なる47文字になる。 色葉歌。 「いろは仮名」 手習い歌の一つ。 いろはを仮名で書いたので、平仮名のことを言う。 「いろは歌」の仮名に「ん」を加えて、48文字とする。 「いろはカルタ」 いろは歌の一字づつを頭に配して作った教訓歌。 読み札48枚と、絵札48枚計96枚。 「いろは組町火消し」 江戸市中に設けた町火消し。い組、ろ組などと組を分けた。 町奉行の管理下にあるが、町人が自発的に設けた。 「いろは茶屋」 大阪道頓堀にあった水茶屋。 48間あったのでこの名が付いた。 「いろは順」 いろは仮名の順序に配列すること。 その他にもまだ載っています。 諸行無常から、町火消しまでつながっているのは、少々驚きです。 「諸行無常・・」を和訳し、「色は匂えど・・」となり、これが仮名となって「いろは・・」になりました。そしてこれが「いろは順」となって、「いろは町火消し」の組み分けに使われることになったわけです。 |
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ここで説明しようとしているのは、「諸行無常・・」と「色は匂えど・・」についてです。 この後、詳細に説明させて頂きますが、「諸行無常・・」は涅槃経の中の一節であり「無常偈」といいます。これを異なる四十七文字の仮名で読めるように、しかも漢字の意味も通るように考慮しながら和訳されたのが「いろは歌」、すなわち「色は匂えど・・」です。 この「いろは歌」は、弘法大師の作と考えられていましたが、近年の研究の結果、大師よりも後代の作と分りました。 では、次ページへどうぞ。 |
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